勉強体験記

【勉強体験記】ネットワークスペシャリスト 1ヶ月半の勉強の内容を紹介

2022年4月17日(日)に実施された情報処理技術者試験 ネットワークスペシャリストに合格するためにブログをお休みして、3月頭から約1ヶ月半勉強をしてきました。

この記事では、1ヶ月半の間で、どんな教材で、どれぐらいの時間、どんな勉強法で学習していたのか紹介します。

また、午前Ⅰ、午前ⅡはIPAの解答がでているので、自己採点結果も紹介します。

参考までに、私の経歴などについて記載します。

筆者の知識、経験、経歴

・情報系の大学を卒業

・IT企業に入社(4年目)

・業務ではWebアプリケーション開発に従事

・データベーススペシャリスト、情報処理安全確保支援士取得済み

ネットワーク業務の経験なし

・ルーターなどのネットワーク機器の設定をしたことはほぼなし

ネットワークスペシャリストの概要

ネットワークスペシャリストとは、情報処理技術者試験の高度情報処理技術者試験の一つです。

ネットワークスペシャリストの対象像は、以下の通りです。

高度IT人材として確立した専門分野をもち、ネットワークに関係する固有技術を活用し、最適な情報システム基盤の企画・要件定義・開発・運用・保守において中心的な役割を果たすとともに、固有技術の専門家として、情報セキュリティを含む情報システムの企画・要件定義・開発・運用・保守への技術支援を行う者

IPA 独立行政法人 情報処理推進機構:制度の概要:ネットワークスペシャリスト試験
体系
IPA 独立行政法人 情報処理推進機構:試験制度:試験区分一覧

試験は午前Ⅰ、午前Ⅱ、午後Ⅰ、午後Ⅱの4つから構成されています。

午前Ⅰの概要

午前Ⅰの概要

・試験時間: 9:30〜10:20(50分)

・問題数: 30問

・問題内容: 同日の応用情報技術者試験の午前問題から30問選出

・合格基準: 30問中18問正解(6割合格)

・条件によって試験が免除される場合がある

午前Ⅱの概要

午前Ⅱの概要

・試験時間: 10:50〜11:30(30分)

・問題数: 25問

・問題内容: ネットワークスペシャリストに特化した4択問題

・合格基準: 30問中15問正解(6割合格)

午後Ⅰの概要

午後Ⅰの概要

・試験時間: 12:30〜14:00(90分)

・問題数: 3問のうち、2問を選択する

・問題内容: ネットワークスペシャリストに特化した問題。記述式であり、選択問題は存在しない。問題文は1問につき約5ページ分ぐらい

・合格基準: 6割正解で合格

午後Ⅱの概要

午後Ⅱの概要

・試験時間: 14:30〜16:30(120分)

・問題数: 2問のうち、1問を選択する

・問題内容: ネットワークスペシャリストに特化した問題。記述式であり、選択問題は存在しない。問題文は1問につき約10ページ分ぐらい

・合格基準: 6割正解で合格

学習の方針

試験までの期間が1ヶ月半と短く、ネットワークの業務経験もないことから、かなり効率的もしくは、勉強する箇所を絞る等の対策をしないと到底合格できないと判断しました。

なので、勉強を始める前に、学習の方針を決めることにしました。

学習の方針

・辞書代わりとなる参考書①と、ネットワークスペシャリストに特化した参考書②の2つを購入する

・参考書①を一通り読む、参考書②はノートに書き出すなど覚えやすいやり方で内容を覚える

・午前Ⅰのために個別にテキストを読んだり、ノートに書き出したりしない

・午前1、午前Ⅱは過去問で対策する

・最初の3週間は参考書の内容を覚える

・残りの3週間で午後Ⅰ、午後Ⅱの過去問を解き続け

購入した参考書

私は以下の2つの参考書を購入して学習しました。

令和04年 ネットワークスペシャリスト合格教本

参考書代わりとなる参考書として、以下の参考書を購入しました。

書店で最初に目に入ったのがこの本だったのと、午後Ⅰ、午後Ⅱの過去問解説があったというのが選んだ理由です。

(この本もネットワークスペシャリストに特化してるじゃんというツッコミはやめてください)

帯に書いてる過去問演習アプリは使っていません。過去問道場の方が使い勝手がいいです。

内容に関しても、ネットワークスペシャリストに出題される内容はほとんど網羅されているので辞書代わりに使うことも可能です。

令和04年 ネットワークスペシャリスト合格教本
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ネスペの基礎力

ネットワークスペシャリストに特化した、メインとなる参考書として以下の参考書を選びました。

購入した時には知りませんでしたが、ネットワークスペシャリストの参考書としてはかなり有名な参考書で、Amazonレビューも4.4とかなり高い数値を持っています。

この本はネットワークスペシャリストに合格するために必要な知識(この本では基礎力と呼ぶ)を143問のQ &Aで学ぶという内容です。

物理層とデータリンク層の技術、ネットワーク層とトランスポート層の技術のようにOSI基本参照モデルのレイヤーごとに章が分けられているので、ネットワーク業務をしたことがない私でも、各プロトコルの全体像をざっくり把握することができました。

また、ネットワークスペシャリストに特化していることもあり、この本の内容がそのまま試験に出題されていることも多かったです。

午前Ⅰの学習

午前Ⅰの学習法

学習の方針でも記載したように、午前Ⅰのために個別に勉強する時間はないので、過去問道場を使って学習することにしました。

午前Ⅰの学習時間

学習の比重は午後問題に置くべきだと思っているので、過去問道場の学習は隙間時間に行うようにし、1日30分くらいやっていました。

なので、30分×20日(やってない日もちらほら) = 10時間ほどです。

結果的に、試験日までに過去問5回分を2〜3周分くらい学習することができました。

午前Ⅰの学習で失敗したこと

この午前Ⅰの学習法でやるべきではなかったことがあります。それは、

・計算問題の答えを暗記してしまっていたこと
・過去問で8割以上取れるまでやりこまなかったこと

です。

午前Ⅰの学習を蔑ろにするあまり、計算問題の解き方を覚えようとしませんでした。その結果、過去問で見たことがあるにも関わらず、解けない問題がありました。

また、午前問題は過去問で8割〜9割取れるようになっていれば試験でも問題ないと言われますが、私は6〜7割くらいで満足してしまいました。

これがよくなかったです。過去問で8〜9割は取れるようにするべきでした。

自己採点結果 おそらく合格

自己採点結果は100点中60点でした。1問でもマークミスしていたら不合格です。これが、私が午前Ⅰで失敗したと思った理由です。

午前Ⅱの学習

午前Ⅱの学習法

午前Ⅱに関しても過去問道場のみで対策することにしました。

午前Ⅱの学習時間

午前Ⅱはネットワークスペシャリストの内容しか出題されないので、午後問題の勉強をしていれば自ずと答えられるようになると判断し、午後問題の勉強の合間にちょこちょこ解いてみるという勉強をしていました。

午前Ⅱの学習時間は3時間ほどだと思います。

結果的に、過去問5回分を3〜4回くらい解いたと思います。最終的には5回分すべて9割以上取れるような状態になっていました。

午前Ⅱの学習で失敗したと思ったことは特にありません。

自己採点結果 合格

自己採点結果は100点中76点で合格です。

午後Ⅰの学習

午後Ⅰの学習法

最初は過去問を解きまくる過去問ゴリ押し作戦でいこうとしましたが、参考書を開きながら過去問を解いたにも関わらず合格点の60点に届かなかったので、作戦を練ることにしました。

午後Ⅰ 学習の作戦

・勉強しない分野を決める→物理層と電話網に関するプロトコルは勉強しない

・過去問解く→ネスペの基礎力で復習→足りないところはGoogle検索で学習

・比較的理解ができるアプリケーション層の問題は落とさないように学習する

・用語の穴埋め問題は確実に正解できるようにする or 穴埋め問題を正解できる問題を本試験で選択する

また、本試験で問題を選択する基準も決めました。

午後Ⅰ 問題を選択する基準

・アプリケーション層のプロトコルがメインとなっている問題を選択する

・穴埋め問題を多く答えられそうな問題を選択する

・勉強しなかった物理層や電話網に関する問題は選択しない

・頻出でない用語や技術がメインの場合は、問題をざっと見て、いけそうなら選択する

「頻出でない用語や技術がメインの場合は、問題をざっと見て、いけそうなら選択する」とはどういうことか。

結論から言うと、そういった技術は問題の中に説明があるからです。

今回の令和4年度試験でいうと問3 ケルベロス認証の問題が該当し、この問題も問題文の中にケルベロス認証の説明がしっかり書いてありました。そのため、ケルベロス認証という言葉を見たときに、その説明が問題文にないか確認し、説明があったので問3を解くことにしました。

上記の学習作戦のもと、2〜3週間にかけて学習をしていました。

午後Ⅰの学習時間

午後Ⅰに関しては、試験日まで3週間に迫ったところから学習を開始し、平日2時間、休日3時間ほど学習していました。

学習ができなかった日もあるので、おそらく午後Ⅰの学習時間は40時間ほどです。

午後Ⅱの学習

午後Ⅱの学習法

午後Ⅱは過去問を使って学習することにしました。学習内容については午後Ⅰと差はないと思ったので、午後Ⅱの膨大な問題文になれることを目的として、本試験10日前くらいから、午後Ⅰの過去問と並行して勉強しました。

午後Ⅰと同様、本試験で問題を選択する基準を前もって決めました。

午後Ⅱ 問題を選択する基準

・アプリケーション層のプロトコルがメインとなっている問題を選択する

・穴埋め問題を多く答えられそうな問題を選択する

午後Ⅱの学習時間

午後Ⅱの学習にかけた時間は10時間ほどです。これは、午後Ⅱの過去問を解いた時間です。

学習まとめ

学習法をまとめると次の通りです。

学習法まとめ

・午前Ⅰ: 過去問道場

・午前Ⅱ: 過去問道場

・午後Ⅰ: 過去問、ネスペの基礎力、Google検索

・午後Ⅱ: 午後Ⅰと同様

学習時間をまとめると次の通りです。

学習法まとめ

・午前Ⅰ: 10時間

・午前Ⅱ: 3時間

・午後Ⅰ: 40時間

・午後Ⅱ: 10時間

午後Ⅰの本試験での問題の選択基準は次の通りです。

午後Ⅰ 問題を選択する基準

・アプリケーション層のプロトコルがメインとなっている問題を選択する

・穴埋め問題を多く答えられそうな問題を選択する

・勉強しなかった物理層や電話網に関する問題は選択しない

・頻出でない用語や技術がメインの場合は、問題をざっと見て、いけそうなら選択する

午後Ⅱの本試験での問題の選択基準は次の通りです。

午後Ⅱ 問題を選択する基準

・アプリケーション層のプロトコルがメインとなっている問題を選択する

・穴埋め問題を多く答えられそうな問題を選択する

まとめ

本試験までの1ヶ月半でどんな勉強をしたのか、どんな考えで午後問題を選択したのか紹介しました。

ネットワークエンジニアでない人間がネットワークスペシャリストを受験すればどうなるのかという疑問に対し、少しでも参考になればと思います。

合格発表は6月なので、それまで気長に待ちます。

この記事を読んでいただいてありがとうございます。
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